今日のコミック短評|勇者のクズ|真っすぐな人は居ない。何かを引きずっている人ばかり。

レビュー

Prime Reading で配信されていたので拝読&購入。

まず、ストーリーというかキャラクター全般に陰があるのがイイ。

真っすぐな人は居ない。何かを引きずっている人ばかり。だから、ストーリーのその先がどうなるのか見えないので、とても楽しい。

次に、絵が手書きの良さがとても出ているのがイイ。

明るくない煤けた世界の空気感が、とてもよく出ている。シャープな絵ではない事もあり、筆圧を感じ、迫力がジワリと出る絵。

原作:ロケット商会 氏、漫画:ナカシマ723 氏。

ロケット商会 氏は、WEB小説サイト|カクヨムで、執筆活動されており、最新連載作品は「勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録」。

ナカシマ723 氏は、ご自身でロケット商会へコミカライズの提案し、本作のコミカライズを担当、現在に至る。

コミカライズを自ら提案、Kindleで配信。月に84万円売れました──ナカシマ723さんに聞く「だから今、やるしかないんです」 (1/4) - ねとらぼ|2019年12月20日

職業としての勇者。ファンタジーではない近未来で、やや科学な世界。そこに居る社会人と学生。すべては完璧でない。不出来な集合体。

どういうエンディングを迎えるのか。

とても楽しみになっている。

出典|勇者のクズ 第1巻 | ランチャーコミックス|2020年11月2日閲覧|https://www.amazon.co.jp/dp/B07P93YNCX
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